ネコの今昔。
前回ネコのトイレの今と昔の進化を書きましたが、ネコを取り巻くものは昔と大分変化してるなと日々思ってます。
まず所謂外で暮らしてるネコは野良猫から「地域猫」と名称が変わりました。
野良猫というとどうしても生ゴミを漁ってたりいいイメージが私は湧きませんが、地域猫はその名の通りそこの地域の人にエサをもらいみんなでかわいがられてるイメージがあります。
それでもネコを嫌う人はいます。
それは仕方のないことですし、人それぞれで怒りもしませんし、理解もできます。
でもTNRの実施、認知は広まりネコの絶対数が守られトイレが設置されたりネコとヒトとの共存ができてると思ってます。
しかしながらネコを捨てる人が経ちません。
捨てるネコがいれば拾われるネコもいる。
この「拾う」のも今は「保護猫」と呼ばれてます。
私の姉が幼い頃、父親と散歩に行き家の近くで子猫を保護しました。
この頃は捨て猫と呼ばれていたなぁと思い出しました。
プロフィール(ナラの画像をクリックすると見れます)に書いてある昔実家で飼ってた黒猫のクロは保護猫だったわけです。
そしてそのクロは今の飼育ルールの基本である完全室内飼いではありませんでした。
両親が外から帰ってきて玄関を開けると待ってましたとばかりに飛び出すクロ。
毎日家出を繰り返してご飯には戻ってくる。
実家はすぐ横に田んぼがある田舎ではありますが、大通りに続く道があり大きなトラックも頻繁に走ってます。
それに他の地域猫もいましたし、他の家ネコも半野良状態で決して安全とは言えません。
今じゃ考えられないです。
春の季節にはアオーンとサカリのネコもよくいましたし、激しいケンカもしてました。
しかしここ最近実家周辺には1匹たりともネコの姿がないのです。
一代限りの命を全うしたり、室内飼いがされてるのだと思います。
いつか、地域猫という存在はいなくなるのでしょうか。
いつか外で暮らすネコはいなくなるのかもしれません。
でもそれはずっとずっと先の未来だと思いますし、もしかしたら来ないかもしれません。
弱い存在のネコが追いやられるのではなく、大切にされ、理不尽に殺されることのない世の中になっているのを祈るばかりです。
理想のネコトイレ。
前回トイレカバーを作った話でしたので、引き続きトイレの話を。
昨年ナラが来る時、25年ぶりにネコを迎え入れるにあたりネットでネコトイレを調べると驚きました。
昔は鉱物系の、所謂猫砂しかなく、消臭もなく排便、排尿後はほんとに臭い記憶しかありませんでした。
今は消臭はもちろん、固まるタイプや水洗トイレに流せるタイプ、中でもシステムトイレの画期的さに驚きました。
ナラを保護した友人もこのタイプを買ってくれてました。
ちびナラなんてちっこいのか!
トイレよりも小さくてめんこい…。
それはさておき、保護した友人は犬派で、こんなにも小さいのにひとりでトイレできたことにえらく驚き、「うちのイヌと大違い!」と感動してました。
ちゃんもできてる、と言ったので安心しました。
が、来てみて知ったのは、ナラはトイレが上手な方ではなかったのです…(汗)
上の写真でもちゃんとしてるように見えますが、問題はその後、砂をかけない子でした…
ネコの習性ですから、前足でカキカキはします。
でも全然砂がかからないし、トイレの淵や壁をカキカキする始末…
そして大きくなったので大きめのサイズにします。
下の黒猫はロキです。
ロキはトイレが上手でキレイに砂をかけ、神経質なほど何度も入念に隠すタイプでした。
ナラは一向に上手にならず、そればかりか外にお尻を向けてウンチが落ちたことも…
加えて、システムトイレはトイレ砂と吸収シート両方買わなければならず、コスパが悪い…
それを踏まえて上から式を買ってみました。
写真の黒猫はヤマトです。
ヤマトは特にトイレにこだわりのないオールマイティな性格なので、いち早くこのタイプのトイレもすんなり使いこなしてくれました。
これは砂が飛び散らないし、薄暗くてネコにいい!と思いました。
が、やはり問題はナラです(笑)
ナラは高いキャットタワーなどは平気なのですが、このトイレの微妙な高さ、入りづらいのか、いつも入りたいのに入らないを繰り返してました。
抱っこして嫌がりながらも入るとトイレはしてました。
でもこれでは膀胱炎になりかねない、とまた色々調べました。
一般的なトレイタイプも買ってみましたが、砂をかくだけでトイレはしない。
なぜだろう、と思いましたが、今までのトイレを振り返り、ナラは薄暗くて囲まれた環境のがいいと気づきました。
そこで丸見えでなく囲われていて、薄暗くかつ砂が飛び散らないタイプにしました。
慎重派のナラ、内見、入念に確認中。
しっぽが出てるからもうちょっと中に入ってみようか。
おお!トイレしてくれました!!
やっぱり暗くて部屋になってるのが落ち着くんだね。
おっとごめん、うるさかったね。
ヤマトも設置すぐトイレしてくれました。
今朝は連れションしていて笑いました。
余談ですが、トイレ掃除中、フタを外すと100%中に入ってきます。
ネコにとって閉鎖空間は落ち着くんですね。
ちなみにトイレの砂も色々試して渡り歩きました。
システムトイレの次に使った時は紙タイプで固まるもの。
軽くていい!と思いましたが固まる能力がイマイチで、トレイがベチョベチョに…
メーカーによってははじめから独特の匂いがあり、糞尿に混ざるととてつもなく、思わずレビューに書き込んでしまいました…
ボランティアさん何人の方が口を揃えて「トイレはおからタイプ」と言ってたので試しに買ってみたら、重いものの、固まる力はすごく、においも気にならず、なにより自然のものなのでとても安心なのです。
やっと理想のトイレ砂に出会えました。
ちなみにボランティアさん曰くシステムトイレはオススメしないとのこと。
ウンチやおしっこはネコの健康のバロメーター、おしっこの色が少しでも違うのがわかるのがこのおからタイプなのです。
ちなみに緑色などもありますが、白が色の変化に気付きやすいです。
これはあくまで一個人の経験談ですから、必ずしも正解ではありません。
トイレのにおいがしないから、後始末が楽だから、安いから、などで選ぶのではなく、なによりネコが使いやすいかどうかが1番です。
十匹十色、それぞれトイレのクセや好みを知ることが大事だなと思いました。
はじめてのDIY!
なかなか理想のものに巡り会えてないもの…それは私の家ではネコのトイレです。
ヤマトは形状が変わってもトイレ砂が変わってもオールマイティにすぐ使いこなせるのですが、ナラはトイレが苦手。
色んなタイプを試してきましたが、ナラが使いやすく落ち着けるトイレはどんなものかずっと考えてきました。
押入れ下の段の端に置いたのですが、それでもダメなようで、観察してるとどうやら姿を隠せるようなものがいいようで。
確かに丸見えは落ち着きませんものね。
ネットで調べるとネコのトイレのカバーとなるものが多数売ってました。
しかしなかなかのお値段…
さらに検索すると、DIYして作ってる人がたくさんいらっしゃいました。
ならば私も作ってしまおう!と思い立ったのです。
初めてのDIY。なにからなにまで初心者。
とりあえず大型ホームセンターに行きました。
すのこを購入。木材も。
建築の知識はほぼ0なので、木材が規格でサイズが決まってること知らず、頭の中で思ってたサイズがなく、お店の方にカットしていただきました。
そして当たり前に重い!!
お店の方に心配されましたが、がんばって家路へ…のはずでしたが家まで電車乗り継いで30分ですがムリせずタクシー使いました^^;
さて組み立てよう!と思いましたがネジを人力で打つのは不可能と気づき、ここはエレクトリックの力を借りよう、と電動ドライバーを購入。
ヨドバシのエクストリーム便を初めて使いましたが翌日朝には届いて非常に便利でした。
そして穴を開けるのも相当大変ですので、百均で穴あけ刃も購入(なんでも売ってる百均すごすぎます)
ようやく道具がすべて揃いました。
電動ドライバーすごい便利ですね。
文明の利器だと感動しちゃいました。
そして半日かけて出来上がったトイレカバーです。
なんとか形にできました。
上はくつろぎスペースになっており、とんとんと叩いたらすぐ乗ってくれたヤマト。
失礼しまーす、と内見。
しっかり確認いただいてます。
よくわかんないけどまた来るわ、という感じで立ち去りました。
くつろぎスペースはなかなか居心地いいみたいで
あくびも出ました。良かった!
ナラもチェックに来ました。
「オヤジ、やってる?」みたいな感じです。
ナラも上でくつろいでくれました。
しかしネコって座布団やクッションなどを置くと座ってくれるのが面白いところだなと思います。
床よりも高いところがネコは好きですよね。
慣れるまでに従来のトイレも置いてます。
やっぱり慣れてるそっちのトイレを使ってますね。
私自身まだ直接新しいトイレを使った所は見てませんが、今朝うんちがあったのでおそらくヤマトが使ってくれた模様です。
DIYなかなか楽しくできました。
トイレカバーは色を塗ったり引き続き遊んでみようと思います。
茶トラ君正式譲渡!
トライアル中だった茶トラ君、晴れて正式譲渡となりました。
茶トラ君改め、タマちゃん!
ネコといえばタマですよね。
昨日正式譲渡の手続きに伺ってきました。
私も里親さんも慣れるのにかなり時間がかかるだろうと思ってましたが、来て数日でどんどん慣れ、ゴロゴロニャーニャー懐っこい茶トラ本来の性格をすぐ出してくれました。
毎日のメールも、どんどん慣れてずっと暮らしてきたかのようで。
私とは約1ヶ月ぶりの再会でしたが、そそくさに逃げられました(涙)
でも以前のような人見知りはなく、興味深々ですぐ近づいてくれました。
これはちょっと近寄りすぎかな?(笑)
毎日たくさん食べてたくさん遊んでたくさんおしゃべりしてるそうです。
爪切りが大変とのことでレクチャー。
いい子で大人しく切らせてくれましたが、やっぱり嫌だったらしく、それからは隅っこでいじけて出てくれませんでした(苦笑)
里親さんはご年配のご夫婦。
おおよその里親条件として高齢者は断ることが多いですが、住宅環境やご家族が万全の体制でタマちゃんを受け入れてくれ、なにより皆さんネコが大好き。
なので私は安心して任せられると判断しました。
タマちゃんが来たことで、ご家族が顔を揃える機会が増えたそうです。
旦那さんは始め全く乗り気ではなく、譲渡会も「見るだけだぞ」とおっしゃってたそうですが、譲渡会でタマちゃんを見るや否や「目がいい!」と一目惚れ(笑)
それからご家族皆さんタマちゃんにメロメロ。
すっかりタマちゃん中心の生活と変わりとても幸せそうでした。
途中夕立があり、お言葉に甘えておしゃべり。
皆さんペットショップでの生体販売に強く怒りと反対されてました。
こうして保護猫を選んでいただき、行き場をなくしたタマちゃんが糸を手繰り寄せ出会い、手伝えたこと本当に嬉しく思いました。
そう言えば昨日8月13日は一年前ちょうどロキが我が家に来た日でした。
一年後こうして自分が今度はネコとヒトをつなぐことをしてる事が感慨深いそんな一日でした。
猫カフェパルボ感染騒動。
先日やっと報道が出ました、某猫カフェのパルボウイルス事件…
「みんな泣きながら働いてた」 猫カフェ「MOCHA」で猫パルボウイルス発生、店員が悲痛な訴え 関東全店臨時休業へ - ねとらぼ
明るみになる数日前から店員さんと見られる方の内部告発がネット上で流れ把握しましたが、何故こうなったのか…
猫パルボの事は聞いたことはあり、保護活動してる方が大変な思いをされてるのを聞いたことがある程度でした。
●猫パルボウイルスとは
猫パルボウイルス感染症(猫伝染性腸炎、猫汎白血球減少症、Feline Panleukopenia Virus:FPV) | 猫の病気事典 | Petwell(ペットウェル)
この猫カフェはもちろん知ってましたが、一度も行ったことはなく、不思議と行く気は起きなかったです。
小綺麗な内装ですが、猫目線ではなく、人のための内装に感じ違和感があったのです。
今回の件で初めてサイトを見ましたが子ネコが予想より多くて驚愕。
こんな幼い子ネコがたくさんの人に触られ、他のネコと緊張感がある空間で閉鎖…
子ネコは人間の赤ちゃんと同じくまだ免疫弱く、変わりやすい体調の変化、ストレスや病気に念入りにケアするのはご承知のはずです。
みんな血統書付きのネコたちで、まだまだ手もかかる時期なのに…
今回のはどこで、どのように感染したのかは分かりませんですが、ネコのためのケアがされてない、ずさんな現場だと言うことは分かりました。
ネコの卒業制度や居なくなったら補充、亡くなったネコの末路など、耳を疑いたくなり、目を塞ぎたくなる話ばかりで、今まで亡くなったネコたちを考えたら涙が出ました。
何のために生まれてきたのか。
苦しむために生まれてきたのか。
お金のために産まされたのか。
死んだら似たような別の子を「補充」すればいいのか。
短い猫生でも一匹一匹に命が与えられている。
1番大切なことをわかっていないんですね…
今回の件で本当に心が痛みました。
なにより社長や一部社員の心無い対応に、金儲けの「商品」としてしか思われてないこと。
悔しくて行き場のない怒りが溜まるばかりです。
動物愛護法の改善しか手立てはないのか。
でも肝心な法律も改正されるのか不透明で当てになりません。
まだまだ動物は「モノ」として扱われてるのが現状です。
それでも昔に比べたら厳しくなってはいます。
だからいつかヒトと同等に扱われる日が来ると信じています。
亡くなった子ネコたちが次は別の毛皮に着替えて幸せな家ネコとして生まれてきますように。
地域ネコと生きる。
先月頭、ドコノコを何気なく見ていたら、野良の子ネコが生まれてたと投稿されてる人の写真をたまたま見ました。
しかもよく見ると、地域名が私の職場の近くではありませんか…!
あんな都会で住宅は少ないのに子ネコがいるのか、未不妊手術のネコがいるのか、と半ば半信半疑。
その写真からヒントを探し、Googleマップのストリートビューで場所特定、早速仕事終わりに現場へ急行。
子ネコは見つけられませんでしたが、ママと思われる子を発見。
予想通りさくら耳ではありません。
ママ、動き出し、マンションの塀を登る。
塀の向こうから2匹ほどニャーニャーの鳴き声を確認。
現場周辺を歩くと別ネコが数匹いましたが案の定カットなしのキレイな耳…ガーン。
でも私なんか個人がどうすることもできず、ここはその道のプロに頼もうとその区で地域猫のフード給餌やTNRをしてるボランティア団体がありましたので早速連絡。
場所の地図と撮影した写真などを添付して。
連絡を取り、子ネコの確かな確認が取れたら、とのことで毎日朝晩、仕事前と後に通いましたが、残念ながら子ネコは確認できませんでした。
それからそのボランティアの方が現場へ。
ネコたちがいるのは個人宅で家主と思われる初老の男性とコンタクトが取れたものの、かなり不機嫌…
里親に出すし手術もするとの一点張り…しかしどうやら子ネコは毎年生まれてるようで…
どうにも怪しいと思い、区役所へ相談しに行くと「あの人か!」と手術反対で近所からもクレームが来る有名なおじいさんだったそうです…
ボランティアの方々は四苦八苦したそうですが、どうにか現場周辺に捕獲器を仕掛け4匹TNRできたそうです。
ただ、あの子ネコたちは結果最後まで姿を現さなかったそうです。
私の職場は都会で、あちこち開発が進んでる地域でネコたちはどんどん住む場所を追いやられてます。
そんな中で命をかけて出産、子育て。
どうかネコたちは自分のために生きて猫生を全うして欲しいものです。
まだまだ地域ネコとヒトとの関わり方、TNRの認知度は低いと思います。
ネコもヒトも悲しまず共存できることを願います。